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【IT】RPAツールは既存の自動化ツールと本質的に何が違うのか? ~UiPath社インタビュー サマリ/野村総研~

こんにちは、婚活に疲れて女性不信になってきた 低モラル社会人の芦田マラちゃんです!


ここ数年、何かと話題のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション/Robotic Process Automation)ですが、
個人的に、

今までの自動化・業務効率化ツール(VBAマクロ等のEUCツール)と本質的に何が違うの?という疑問がありました。


より正確に言うと、下記の通り。

  • 【「働き方改革」の実現/コスト削減という目的】を達成するのに、【RPAという手段】が注目されているのはなぜか?(ある意味一過性では?)
  • RPAよりも、従来のスクラッチ開発したツールの方がカスタマイズ可能だし、柔軟性に富むのではないか?
  • 手段の話ばかり先行しており、より上流工程における抜本的な業務改革が急務ではないのか?


ceo

こうした疑問に対し、RPA製品メーカーであるUiPath株式会社の代表取締役CEO「長谷川康一」氏が
腹落ちするような回答をしていたので、結論だけサマリたいと思います。

【リンク】野村総研
日本型RPAをグローバル標準に | 2018年 | Thought Leaderに訊く | 野村総合研究所(NRI)


rpa



ちなみに

UiPathは

レコーディング機能を使い、コンピュータ上のユーザ操作をシナリオという形で記録し、再現・自動実行することが可能なツールです。
Excel帳票/メール/PDFの読み込み・Webスクレイピングなどで活用できます。  


目次

No タイトル
1. UiPathの特徴
- ①ユーザサイドで弾力的な運用・カスタマイズが可能
- ②「簡単、大量、繰り返し」と「複雑、少量、多様」への対応が可能
- OCRとの高い親和性
2. 導入時は上流工程の業務改革を行う
3. まとめ
<ターゲット>
・非エンジニアの社会人
・RPAに興味のある人


UiPathの特徴

①ユーザサイドで弾力的な運用・カスタマイズが可能


「これは、今までできなかった現場のラスト・ワンマイル(最後に取り残された手作業)の自動化を実現できるツールだ」


外資系金融機関では、海外のソフトウエア製品が日本でうまく導入できないケースが多い。

エンドユーザーの視点が欠落している・痒いところに手が届かないシステムが多い中、

システム部門ではなくユーザサイドで柔軟にカスタマイズできるというのが特徴。

記述のレコーディング機能等は、システム開発に比べると、ユーザサイドで改良がし易いです。



ユーザサイドで弾力的な運用を行えるようになると、下記の通り、
暗黙知形式知が実現可能となります。

RPAの導入により、手付かずで残ってきた現場業務を可視化し、
ベテランが持つ暗黙知をデジタルナレッジ化する。



また、高い汎用性・多目的性から、金融機関でシステム化されていない作業を処理するのに活用されています。

UiPathの特徴として、「versatile(汎用的)」という言葉がよく使われます。
ただその中で金融機関は特にRPAのニーズが高い業種であると考えています。

金融機関は正確性、時限性、高いセキュリティが求められています
その下で、これまでシステム化できてこなかった多様なプロセスがあります。


②「簡単、大量、繰り返し」と「複雑、少量、多様」への対応が可能


一般にRPAを表現する言葉として、「簡単、大量、繰り返し」というのがあります。
しかし、日本の経営の求めるRPAは、「簡単」ではなくて「複雑」、「大量」ではなくて「少量」、「繰り返し」ではなくて
「多様」つまり「分岐のある繰り返し」の自動化です。

RPAツールを利用し、「簡単、大量、繰り返し」の処理を行うことも可能ですが、
ユーザサイドで限定的・例外的な処理への対応も可能です。

また、既存のシステムを変更することなく迅速にシステム間の連携などをすることが可能であり、
既存ツールと既存ツールとを接合するのに効果的と言えます。

OCRとの高い親和性


RPAはOCRとすごく親和性が高いです。
たとえば手書きの請求書をOCRで読んだときに全部の項目がわからなくても、
請求書番号さえ読んでくれれば、RPAが会社の請求書システムに行ってそこから情報を取ってくることができます。

現在、手書きの帳票を扱う事務は依然としてあると思います。

UiPathはOCR機能を活用でき、手書きや印刷された文字をコンピュータに読み込ませることが可能です。




また、下記のように、AIとRPAの活用も可能であることを述べています。

RPAが手足となって既存の投資とニューテクノロジーをつなぐわけです。

目がOCRで、口と耳がチャットボットで、頭脳の部分がAIだとすると、

それを手、足のRPAと組み合わせることでいろんな可能性が出てくるわけです。




No 内容
1. UiPathの特徴
- ①ユーザサイドで弾力的な運用・カスタマイズが可能
- ②「簡単、大量、繰り返し」と「複雑、少量、多様」への対応が可能
- OCRとの高い親和性


上記①~③の通り、
既存の自動化ツールとの住み分けがされており、
ポジションを確立しているように思われます。

1点目及び2点目の疑問は解消しました。


導入時は上流工程の業務改革を行う


3点目の質問に関してですが、下記の通りです。

RPAの導入を成功させるには、お客さまの業界のビジネス、システム、人事政策、更にはカルチャーへの配慮が必要です。

RPAの導入では当然のことながら、業務改革から始めます。またガバナンス、ロボットワークフロー等、考慮すべき点があり、
伝統的なシステム開発とは違う性質のものです。

海外の事例を見ても、導入に成功したケースは、まずRPAの導入経験が豊富なコンサルティング会社を活用している企業が多いです。


RPAの導入においては、ビジネスコンサルが必要不可欠であり、
RPAの効果を最大化するためには業務改革を行うとのことです。


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まとめ


  • 【「働き方改革」の実現/コスト削減という目的】を達成するのに、【RPAという手段】が注目されているのはなぜか?(ある意味一過性では?)
  • RPAよりも、従来のスクラッチ開発したツールの方がカスタマイズ可能だし、柔軟性に富むのではないか?
  • 手段の話ばかり先行しており、より上流工程における抜本的な業務改革が急務ではないのか?



上記疑問は個人的には解消したのですが、
実際の現場では腹に落ちないまま 会社に言われて、
とりあえず導入してる というところもあるかもしれません。

どのようなツールでも、 導入時の教育コスト・業務のスイッチング・コストがつきものですが、

上記の通り、既存ツールとの住み分けを正しく理解し、 手段を目的化することなく RPAの効果を最大化するように活用することが大切かもしれません。

以上。

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